この記事に来た方は、お酒を飲まない方ですね
禁酒中の方かも知れませんが、まずお酒について書きます。
適量のお酒は体に良いこ
🥃“適量のお酒は体によい”ことを示すのが「Jカーブ」という考え方。
これは、1981年にイギリスのマーモット博士が発表した「飲酒と死亡率のJカーブ効果」という疫学調査によるものです。
調査結果を見ると、🍻毎日適量飲酒する人は、全く飲まない人や時々飲む人に比べて、心筋梗塞などの冠動脈疾患による死亡率が低い傾向にあります。
ただし、毎日大量飲酒する人やアルコール依存症患者では、冠動脈疾患による死亡率が極端に高くなっています。
この数値をグラフに表すと“J”の字になるため、一般的にこれを「J カーブ効果」と呼んでいるそうです。
ただし、これはその人のアルコールに対する耐性や、年齢、健康状態によっても異なるので、お酒を飲めば必ず死亡率が下がるわけではありません。
それぞれの人に合った飲酒の仕方を心がけるべきです。
また、Jカーブ効果があるからといって、お酒を飲まない人にまで、お酒を飲むことを推奨すべきものではないので注意しましょう。
お酒が持つ「リラックス効果」
お酒を飲むと気分がよくなるのは、アルコールが「理性の座」ともいわれる大脳新皮質の働きを鈍くするからです。
それによって、感情や衝動、食欲、性欲などの本能的な部分を司る大脳の古い皮質(旧皮質や辺縁系)の働きが活発になり、精神が高揚し、元気も出てきます。
また、ワインやウイスキーなどの香りにはリラックス効果が、ビールの原料・ホップの香りには気分を落ち着かせるなどのアロマ効果があります。
ストレスを解消するためには、自分のペースでゆっくりとお酒を楽しむことが一番です。
お酒は人々の暮らしを豊かにしてきた
日本でも古くから「酒は百薬の長」といわれてきたように、お酒を讃える言葉は世界中に数多く存在します。
これは、お酒が過去数千年もの長い間、人類の友であった証拠でもあります。
また、日本には、四季折々の自然を愛でてお酒を飲む、という伝統があります。
桜の下での“花見酒”、中秋の名月を仰いでの“月見酒”、色づく山々を楽しみながらの“紅葉酒”、しんしんと降る雪を眺めての“雪見酒”、などなど。
お酒は、私たちの人生を豊かで味わい深いものにしてくれる存在だといえるでしょう。
お酒は、良いコミュニケーションツール
お酒には、人間関係を円滑にするコミュニケーションツールとしての一面もあります。
企業社会においても、歓迎会、送別会、接待など多くの場面で必要不可欠なもの。
親しくなりたいとき、本音で語り合いたいときなど、お酒は大いに役立ちます。
みんなでお酒を囲むひとときを楽しむためにも、他人に無理強いしないなどのマナーを守り、自分自身も飲みすぎないよう気をつけましょう。
長期の大量飲酒は悪影響をもたらす
長期にわたり大量の飲酒をすると、肝臓でアルコールが代謝される際に中性脂肪が蓄積し、脂肪肝や肝硬変などの肝臓障害が引き起こされます。