そう遠くない未来、例えば10年後に車はどうなっているのか?
それを読み解くヒントが、東京モーターショー2019で発表された各社の「コンセプトカー」。
どんな将来がコンセプトカーたちによって示されていたのか、各社の未来への先導車両12台を、一挙に見ていこう。
トヨタ「愛車は賢い執事に」LQ
車に話し掛けるだけでなく、車がドライバーの顔色を窺ったり、趣味嗜好からドライブルートの提案や車内の音楽をかけてくれる。
もちろん自動運転。
LQはもはやよく出来た賢い執事のような存在になるのか?
レクサス「電気仕掛けのスーパーカー」LF-30 Electrified
レクサスは、高鳴るエンジン音のない電気自動車でも走るのは楽しい! とばかりに、電気自動車のスーパーカーを提案。ガルウイングなど見た目だけでなく、0-100km/h加速は3.8秒と早くて走行性能も十分にスーパーだ。
日産「電気&自動運転SUV」アリア
最近日産の新型車が少ないが、このデザインを踏襲したSUVが近い将来開発されることは明言された。
電気自動車技術や、最近話題の「ハンズオフドライブ」機能など、“技術の日産”の持てる技を贅沢に投入したSUVになりそう。
日産「実は相性良しの、軽自動車のEV」IMk
電気自動車はガソリン車と比べて航続距離に課題があるが、ならば遠出をあまりしない軽自動車で! というのが日産の提案。
スマホで呼べばガレージから玄関前まで自動で迎えに来るなど、軽自動車=最も身近な乗り物としての役割を果たす。
スバル ヴィジヴ・アドレナリン・コンセプト
次世代のスバル車のデザインを示すコンセプトカー。
あくまでデザインの提示のみとしているが、このカタチのまま売り出されてもおかしくないぐらい完成されたSUVクーペだ。
三菱「場所を選ばぬオープンバギー」マイテック コンセプト
オフロードを意識したバギータイプのSUV。
プラグインハイブリッドだが、モーターと組み合わされるのはガソリンエンジンではなく、なんと小型ガスタービン。
灯油やアルコールなども燃料にできるので、エコであると同時に、ガス欠の心配知らずだ。
三菱「アウトランダーPHEVの未来形!?」エンゲルベルクツアラー
アウトランダーPHEVの改良版プラグインハイブリッド技術や4輪制御技術を搭載という、アウトランダーの新モデルを予感させるコンセプトカー。
3列シートを備え、ルーフに装備したフォグランプ付きのルーフボックスが、冒険心を高めてくれる。
スズキ「運転席が不要。だから広い」ハナレ
完全に自動運転化されれば、運転席が不要だから車内は広いし、車のデザインに前後も要らない。
むしろ乗員同士のコミュニケーションや過ごし方のほうが重要、ってことでお互いが向き合うソファや大型スクリーンが用意されている。
これはまさに移動するリビングだ、自動車とは思えない位だ!
スズキ「クーペとワゴンをこれ一台で!?」ワクスポ
シュッとしたスタイルのクーペから、ボタンひとつでボディ後方が持ち上がってワゴンにもなるという“変形”するコンパクトカー。
トランスフォーマー見たいに変形!
スタイリッシュなクーペが好みのパパも、荷物が乗って家族で使えるワゴンがいいママも、これ一台で済むんじゃない? というコンセプトだ。
ダイハツ「1台何役もこなす軽トラ」
荷台をユニット化し、用途によって積み換えることが出来る軽トラ。
農業の道具や収穫物を運ぶのはもちろん、ドローンを飛ばしたり、採った野菜の簡易直売所にしたりと荷台をユニットごと交換して、一台何役もこなせる。
作業に特化した、デザイン!
ダイハツ「ワクワクする“遊び心”を」ワクワク
ライバルが強くてダイハツの弱みと言われるのが、“遊び心”の溢れる軽自動車のSUV。
このワクワクは、その名の通り、未来的な角ばったデザインに目に止まる色使い、ルーフにも収納ボックスを用意するなど、見た目も機能的にも遊び心が詰まっててワクワクする。
ダイハツ「誰でも運転しやすいミニバン」ワイワイ
3列6人乗りでも、運転が苦手な人が扱いやすいサイズにつくられたミニバン。最近はキリッとシャープな顔のミニバンが多い中、同社のムーヴキャンパスのような愛くるしいデザインで、子供も喜んで乗ってくれるかも。
これらの車が示すのは、それぞれのメーカーの「近未来」。
10年後の予想だが、車種メーカーによっては5年後など、そう遠くない将来に販売される可能も大いにある。
気になった車を見つけたら、そのメーカーの今後の動きはしっかりチェックしておいて欲しいと思います。
どんな未来になるのか、楽しみですね!